動物病院で言われたら
中高齢の猫ちゃんで
- 「腎臓の数値が少し高い」
- 「おしっこの色が薄い」
と言われた場合、慢性腎臓病の可能性があります。
アイの、ひとこと
アイの、ひとこと
高齢の猫ちゃんにとても多い、腎臓の働きがゆっくりと落ちていく病気です。
どんな病気?
腎臓は、体の中の老廃物を集めておしっことして外に出す、フィルターのような役割をしています。慢性腎臓病は、このフィルターの働きが長い時間をかけて少しずつ落ちていく病気です。一度失われた機能は元には戻りませんが、残された腎臓の負担を減らすことで進行を穏やかにできます。
気づきのサイン(初期症状)
- 初期は目立った症状が出にくい
- 水をよく飲む・おしっこの量が増える
- 食欲が落ちてきている・ごはんを残すようになる
- 吐く回数が増える
- 毛づやが悪くなる・少しずつ痩せてくる
かかりやすい子・特徴
- 中高齢の猫(特に7歳以上のシニア期から増え始めます)
- 猫全体で非常に多く見られる病気です
診断に必要な検査
血液検査
血中の老廃物(クレアチニンやBUN、SDMAなど)が基準を超えていないか調べます。
尿検査
尿がしっかり濃縮されているか、タンパクが漏れ出ていないかを確認します。
画像検査
エコーやレントゲンで、腎臓の大きさや形に変化がないか調べます。
治療の柱
食事療法
腎臓の負担となるタンパク質やリンを調整した、専用のごはんに切り替えます。
水分補給・輸液
脱水を防ぎ、体に溜まった老廃物を外に出すのを助けます。
投薬治療
血圧を下げたり、尿に漏れ出るタンパクを減らしたりして、腎臓を守ります。
費用について
1年間にかかる診療費の目安(猫・中央値・品種による幅)
約2.2万円〜9.9万円/年
出典:『アニコム家庭どうぶつ白書2025』より
この金額の見方
- ・保険で戻ってくる分を差し引く前の、動物病院に支払う診療費そのものの金額です(ペット保険に入っている場合、実際の自己負担はこれより軽くなることがあります)。
- ・アニコム損保に加入している猫の診療費データ(通院・入院・手術を含む)の集計です。
- ・中央値=ちょうど真ん中にあたる子の金額。高額な少数例に引っ張られにくい、実感に近い目安です。
- ・金額の幅は、人気8品種それぞれの中央値の最小〜最大です。品種や進行度で大きく変わります。
この目安は猫の品種によるデータの幅ですが、実際の費用は、初期の療法食から進行後の点滴(輸液)までステージ(進行度)によって大きく変動します。長く付き合っていく病気だからこそ、猫ちゃんの負担やご家庭のペースも含め、無理なく続けられる通院の範囲を主治医と話し合いましょう。加入しているペット保険があれば対象になる場合も多いため、あわせて確認してみてください。
これからの見通し
失われた腎臓の機能は元には戻りませんが、進行のペースは猫ちゃんによって様々です。早く気づいて食事や水分のケアを続けるほど、穏やかな日々を過ごせるようになります。
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