猫の慢性腎臓病(CKD)
監修:あき(獣医師)公開 2026.06.18
動物病院で言われたら
中高齢の猫ちゃんで
- 「腎臓の数値が少し高い」
- 「おしっこの色が薄い」
と言われた場合、慢性腎臓病の可能性があります。
アイの、ひとこと
アイの、ひとこと
高齢の猫ちゃんにとても多い、腎臓の働きがゆっくりと落ちていく病気です。
どんな病気?
腎臓は、体の中の老廃物を集めておしっことして外に出す、フィルターのような役割をしています。慢性腎臓病は、このフィルターの働きが長い時間をかけて少しずつ落ちていく病気です。一度失われた機能は元には戻りませんが、残された腎臓の負担を減らすことで進行を穏やかにできます。
気づきのサイン(初期症状)
- 初期は目立った症状が出にくい
- 水をよく飲む・おしっこの量が増える
- 食欲が落ちてきている・ごはんを残すようになる
- 吐く回数が増える
- 毛づやが悪くなる・少しずつ痩せてくる
かかりやすい子・特徴
- 中高齢の猫(特に7歳以上のシニア期から増え始めます)
- 猫全体で非常に多く見られる病気です
診断に必要な検査
血液検査
血中の老廃物(クレアチニンやBUN、SDMAなど)が基準を超えていないか調べます。
尿検査
尿がしっかり濃縮されているか、タンパクが漏れ出ていないかを確認します。
画像検査
エコーやレントゲンで、腎臓の大きさや形に変化がないか調べます。
治療の柱
食事療法
腎臓の負担となるタンパク質やリンを調整した、専用のごはんに切り替えます。
水分補給・輸液
脱水を防ぎ、体に溜まった老廃物を外に出すのを助けます。
投薬治療
血圧を下げたり、尿に漏れ出るタンパクを減らしたりして、腎臓を守ります。
費用について
費用は、進行度によるお薬の数や、点滴(輸液)の頻度などによって大きく変わります。長く付き合っていく病気だからこそ、まずは治療計画とあわせて費用の目安を相談すると安心です。ご家庭のペースも含めて、無理なく続けられる通院の範囲を主治医と話し合いましょう。加入しているペット保険があれば対象になる場合も多いため、あわせて確認してみてください。
これからの見通し
失われた腎臓の機能は元には戻りませんが、進行のペースは猫ちゃんによって様々です。早く気づいて食事や水分のケアを続けるほど、穏やかに過ごせる時間を保ちやすくなります。
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※ 本ページは病気の基本を知るための一般的な情報です。診断・治療方針は必ず獣医師にご相談ください。