犬のリンパ腫のタイプ

犬のリンパ腫多中心型リンパ腫

監修:あき(獣医師)公開 2026.07.17

アイの、みちしるべ

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犬のリンパ腫の中で最も多く、あごの下や膝の裏などの「しこり」で気づくことが多いタイプです。

  • このページ多中心型リンパ腫の全体像(検査・治療の選択肢・見通し)
  • 診察室で検査でタイプを確定して、治療の方針を決める
  • 次のページくわしい数字での見通しと、治療の選び方準備中

タイプがまだ確定していない方は犬のリンパ腫の基本ページから全体像を確認できます。

多中心型リンパ腫とは?

犬のリンパ腫の中で最も多く見られるのが、この「多中心型」です。「多中心」という言葉の通り、あごの下や肩の前、膝の裏など、全身の複数箇所にあるが同時に腫れてくるのが特徴です。初期の段階では、ワンちゃん自身は元気で食欲もあることが多く、飼い主さんが日々のスキンシップの際に「ゴリッとしたしこり」に気づいて受診につながるケースがよく見られます。

B細胞型とT細胞型のちがい

多中心型リンパ腫と診断された場合、次にとても重要になるのが「B細胞型」か「T細胞型」かの確認です。同じ多中心型でも、この2つではこれからの見通しが異なります。B細胞型は多中心型の中で最も多く、がよく効きやすいタイプで、しっかりと治療を行うことで、症状が落ち着いた状態を長く保てる可能性が高まります。T細胞型は割合としては少ないものの、進行が早く、お薬が効きにくい(または効いている期間が短い)傾向があり、血液中のカルシウム濃度が高くなる「高カルシウム血症」という(腎臓への負担や体のだるさにつながることがあります)を起こしやすいのも特徴です。

診断を確定するための検査

細胞診(針生検)

腫れている体表のリンパ節に細い針を刺して細胞を採り、がん細胞の有無を調べます。多中心型の診断の要となる負担の少ない検査です。

免疫染色・遺伝子検査(クロナリティ検査など)

採取した細胞を用いて、さらに詳しいタイプ(B細胞型かT細胞型か)を判定します。今後の治療方針を決めるための重要な手がかりになります。

画像検査(レントゲン・エコー)

お腹の中のリンパ節や、肝臓、脾臓など、体の内側にも病変が広がっていないかを確認します。

血液検査

全身の健康状態や、リンパ腫によって引き起こされる血液中のカルシウム数値の異常などがないかをチェックします。

治療の選択肢

多剤併用化学療法(CHOP療法など)

多中心型リンパ腫の最も標準的な治療法です。作用の異なる複数の抗がん剤をスケジュールに沿って組み合わせることで、高い効果を目指します。

単剤での抗がん剤治療

通院頻度の負担や副作用の懸念などを考慮し、1種類のお薬をメインに治療を進めることもあります。

緩和ケア(ステロイド剤など)

積極的な抗がん剤治療を選択しない場合でも、剤などを用いて一時的にリンパ節の腫れを引き、苦痛を和らげて穏やかな生活の質()を保つためのサポートを行います。

これからの見通し

治療を行わなかった場合は進行が早いものの、多中心型リンパ腫はお薬がよく効きやすいという大きな特徴があります。治療によって、一時的にがんの症状が抑え込まれた「(かんかい)」という状態を目指すことができます。ただし、お薬への反応の良さや、寛解が続く期間は、細胞のタイプ(B細胞型かT細胞型か)によって大きく変わってきます。くわしい数字や見通し、より具体的な治療の選び方については、次のページで詳しく解説します。

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公開できしだい、このページからご案内します。

くわしい数字での見通しと、治療の選び方

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生存期間などのくわしい統計と、具体的な治療プランの選び方を解説する予定です

犬のリンパ腫の他のタイプ

診断されたタイプが違う場合は、こちらから確認できます。

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犬の多中心型リンパ腫のケアを akiaia で記録する

食欲・体重・血液値の変化を、1 日 1 件で記録できます。診察室モードで主治医にそのまま見せられます。

※ 本ページは病気の基本を知るための一般的な情報です。診断・治療方針は必ず獣医師にご相談ください。