アイの、みちしるべ
胸の中(縦隔)にあるリンパ節などが腫れるタイプで、胸水が溜まって呼吸が苦しくなることが多いのが特徴です。
- このページ縦隔型リンパ腫の全体像(検査・治療の選択肢・見通し)
- 診察室で検査でタイプを確定して、治療の方針を決める
タイプがまだ確定していない方は犬のリンパ腫の基本ページから全体像を確認できます。
縦隔型リンパ腫とは?
犬の「リンパ腫」の中では比較的まれなタイプですが、胸の奥にある縦隔(じゅうかく)という場所で病気が進行します。しこりが大きくなったり、胸水(胸に水がたまること)を引き起こしたりするため、咳が出たり息をするのが苦しそうになったりします。また、血液中のカルシウム濃度が高くなる「高カルシウム血症」という合併症を伴うことも多く、これにより腎臓に負担がかかったり、体がだるくなったりすることがあります。水をたくさん飲んでおしっこが増える症状が見られるのも、この合併症のサインの一つです。
診断を確定するための検査
レントゲン・超音波(エコー)検査
胸の中のしこりの大きさや、胸水がどれくらい溜まっているかを確認し、病気の広がりを調べます。
細胞診(胸水の検査など)
溜まった胸水を針で抜いたり、可能であればしこりの細胞を採ったりして、がん細胞の種類を特定します。
血液検査
全身の健康状態に加え、このタイプで起きやすい「高カルシウム血症」になっていないかを確認し、安全な治療方針を立てます。
治療の選択肢
胸水の吸引(対症療法)
胸水が溜まって呼吸が苦しい場合、まずは針で水を抜いて呼吸を楽にする緊急の処置が行われることがあります。
化学療法(抗がん剤治療)
お薬を使ってがん細胞の増殖を抑え、しこりを小さくして症状が落ち着いた状態(寛解)を目指します。
緩和ケア
高カルシウム血症に対する点滴治療や、呼吸を楽にするための酸素室の利用など、愛犬の苦痛をできるだけ取り除くための治療です。
これからの見通し
胸水や高カルシウム血症による影響が強く出やすいため、まずは呼吸の苦しさなどを和らげることが優先されます。お薬への反応自体は良好なことが多いものの、その効果がどれくらい続くかについては慎重に見ていく必要があります。主治医と密に連携しながら、愛犬にとって一番無理のない方針をよく話し合うことが大切です。
犬のリンパ腫の他のタイプ
診断されたタイプが違う場合は、こちらから確認できます。
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※ 本ページは病気の基本を知るための一般的な情報です。診断・治療方針は必ず獣医師にご相談ください。