病院やおうちで気づいたら
- 「咳をする・呼吸が苦しそう」
- 「検査で『フィラリア陽性』と言われた」
という場合、フィラリア症(猫糸状虫症)の可能性があります。
アイの、ひとこと
アイの、ひとこと
蚊に刺されることで感染し、肺や心臓の血管に寄生虫が入り込んでしまう病気です。
どんな病気?
蚊が媒介する「犬糸状虫(フィラリア)」という寄生虫が、体内に入り込むことで起こる病気です。本来は犬に多い寄生虫ですが、猫ちゃんにも感染することがあります。肺の血管や心臓に炎症を起こし、咳や呼吸の苦しさといった喘息に似た症状を引き起こします。なお、猫ちゃんから人に直接うつることはありません。
気づきのサイン(初期症状)
- 初期は無症状のことが多い
- 咳をする、呼吸が苦しそうになる
- ごはんに関係なく嘔吐を繰り返す
- 元気や食欲が落ちる
- 突然バタッと倒れてしまうことも
かかりやすい子・特徴
- お外に出る猫ちゃんはとくに注意が必要です
- 家の中だけで暮らしていても、入り込んだ蚊から感染するリスクがあります
- 年齢や品種に関係なくかかります
予防法について
月に1回の予防薬(首の後ろに垂らすお薬など)を正しく使うことで、予防できます。室内飼いであっても、蚊の活動期間に合わせてしっかりと予防を続けることがもっとも大切です。
診断に必要な検査
血液検査
フィラリアの感染を知らせるサイン(抗体や抗原)が血液中にないか調べます。
X線(レントゲン)検査
肺の血管が太くなっていないか、肺に炎症が起きていないかを確認します。
超音波(エコー)検査
心臓やその周りの血管に、寄生虫の姿が隠れていないかを画像で探します。
治療の柱
内科治療(投薬)
肺や血管の炎症を抑えたり、気管支を広げて呼吸を楽にしたりするお薬を使います。
対症療法
嘔吐や食欲不振など、いま出ているつらい症状を和らげるための治療を中心に行います。
外科治療(手術)
猫では寄生する虫の数が少ないため滅多に行われませんが、心臓の近くに寄生虫が多く、危険な状態のときには直接取り除くことがあります。
費用について
費用は症状に合わせたお薬の種類や、通院・入院の期間によって大きく変わります。治療計画とあわせて事前にお見積もりを相談し、ご家庭の方針を含めて主治医と話し合いましょう。
これからの見通し
寄生虫の寿命が尽きるまで、咳や呼吸の症状をお薬で和らげながら見守っていくことになります。急激に体調が変化し命に関わることもあるため、日頃から呼吸の様子を注意深くチェックすることが大切です。
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※ 本ページは病気の基本を知るための一般的な情報です。診断・治療方針は必ず獣医師にご相談ください。