の基本情報

犬の膿皮症

監修:あき(獣医師)公開 2026.07.01

おうちでこの症状を見たら

  • 皮膚に赤いブツブツがある
  • 痒がって執拗に舐めたり掻いたりする

という場合、膿皮症の可能性があります。

アイの、ひとこと

皮膚にいる細菌が異常に増えて、赤いブツブツや強い痒みを引き起こす病気です。

どんな病気?

健康な皮膚にも普段から棲んでいる細菌(ブドウ球菌など)が、皮膚のバリア機能が落ちたことなどをきっかけに異常に増え、炎症を起こしてしまう病気です。赤いブツブツやフケ、カサブタができ、強い痒みを伴います。非常に再発しやすいため、お薬だけでなく、シャンプーなどを使った日常的なスキンケアがとても大切になる病気です。

気づきのサイン(初期症状)

  • お腹や背中、内股などに赤いブツブツ(発疹)や、膿をもったニキビのようなものがある
  • フケが増える、円形に毛が抜けてカサブタができる
  • 執拗に舐めたり、後ろ足で掻きむしったりする
  • 皮膚からベタベタした脂っぽい臭いがする
  • (ひどくなると)皮膚が黒ずんで分厚くなる

かかりやすい子・特徴

  • すべての年齢・犬種でかかりますが、皮膚がシワになりやすい犬種(フレンチ・ブルドッグやパグなど)で多く見られます
  • アトピー性皮膚炎やアレルギーなど、元々皮膚が弱いワンちゃんアトピー性皮膚炎
  • クッシング症候群など、別のホルモンの病気が隠れている子クッシング症候群
  • 高温多湿になる梅雨から夏にかけて発症しやすくなります

診断に必要な検査

皮膚検査(テープやスタンプ)

皮膚の表面にテープやガラス板を押し当てて細胞を採り、細菌が異常に増えていないか、マラセチア(カビ)などがいないかを調べます。

血液検査

なかなか治らない場合や繰り返す場合に、ホルモンの病気など別の原因が隠れていないか調べます。

細菌培養・薬剤感受性検査

どのお薬(抗生物質)が一番効くかを調べるために、原因となっている細菌を詳しく調べることがあります。

治療の柱

スキンケア・シャンプー療法

抗菌成分の入った専用のシャンプーや保湿剤を使って皮膚を清潔に保ち、バリア機能を助けます(これが非常に重要な柱になります)。

投薬治療(塗り薬・飲み薬)

症状が強い場合や範囲が広い場合は、細菌を減らすためのお薬(抗生物質)や、痒みを和らげるお薬を使います。

基礎疾患の治療

アレルギーやホルモンの病気など、膿皮症を繰り返す根本的な原因(別の病気)がある場合は、そちらの治療もあわせて行います。

費用について

費用は、症状の重さに合わせたお薬の種類や、定期的な薬用シャンプーの頻度によって大きく変わります。また、アレルギーなど別の病気が隠れている場合はその治療費もかかります。再発しやすく長く付き合うことも多い病気のため、ご家庭のペースも含め、無理なく続けられるスキンケアや通院の範囲を主治医と話し合いましょう。ペット保険に加入している場合は対象になることも多いため、あわせて確認してみてください。

これからの見通し

お薬と適切なスキンケアで細菌の数をコントロールできれば、痒みや赤みのない穏やかな皮膚の状態に戻すことができます。ただし再発しやすい病気のため、治った後もご家庭で無理のないスキンケアを続け、皮膚のバリア機能を保つことが大切です。

あとでマイページからいつでも見返せます

Tool

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食欲・体重・血液値の変化を、1 日 1 件で記録できます。診察室モードで主治医にそのまま見せられます。

※ 本ページは病気の基本を知るための一般的な情報です。診断・治療方針は必ず獣医師にご相談ください。