の基本情報

犬のアトピー性皮膚炎

監修:あき(獣医師)公開 2026.06.20

動物病院で言われたら

  • 皮膚が赤くなっている
  • アレルギーの可能性がある

と言われた場合、アトピー性皮膚炎のことがあります。

アイの、ひとこと

若いワンちゃんに多く見られる、環境中のダニや花粉などに反応して皮膚に強い痒みが出る病気です。

どんな病気?

環境中のダニ、カビ、花粉などに対して免疫が過剰に反応し、皮膚に強い痒みと炎症を引き起こす病気です。皮膚のバリア機能が生まれつき弱くなっていることが多く、細菌などが増えやすいため、症状が長引きやすい特徴があります。

気づきのサイン(初期症状)

  • 手足の先を執拗に舐める・噛む
  • 顔の周りや耳をよく掻く、床や家具にこすりつける
  • 脇の下や内股、お腹などの皮膚が赤くなる
  • (進行すると)毛が抜けたり、皮膚が黒ずんで分厚くなったりする

かかりやすい子・特徴

  • 若い犬(特に生後6ヶ月〜3歳ごろから症状が出始めることが多いです)
  • 柴犬、フレンチ・ブルドッグ、シー・ズー、ゴールデン・レトリーバーなどの犬種で多く見られます
  • 季節によって痒みが強くなることがあります

診断に必要な検査

皮膚検査(テープやスタンプ)

細菌やカビが増えていないか、ダニなどの寄生虫がいないか調べます。

除外診断

食べ物のアレルギーやノミなど、他の痒みの原因がないか順番に確かめていきます。

アレルギー検査

血液検査などで、どのアレルゲン(ダニや花粉など)に反応しやすい体質か調べます。

治療の柱

投薬治療(痒み止め)

痒みを抑える飲み薬や注射を使い、掻きむしりによる皮膚の悪化を防ぎます。

スキンケア・シャンプー

皮膚のバリア機能を助ける保湿剤や、清潔に保つための専用シャンプーを使って外側からケアします。

環境の調整

こまめな掃除でダニやホコリを減らし、アレルギーの原因となるものをできるだけ遠ざけます。

減感作療法(アレルゲン免疫療法)

アレルギーの原因物質を少しずつ体に入れて、過剰な反応を和らげていく体質改善の治療法です。

費用について

費用は、選択するお薬(飲み薬や注射など)の種類や、定期的なスキンケア・通院の頻度によって大きく変わります。長く付き合っていく病気だからこそ、まずは治療計画とあわせて費用の目安を相談すると安心です。ご家庭のペースも含めて、無理なく続けられる範囲を主治医と話し合いましょう。ペット保険に加入している場合は対象になることも多いため、あわせて確認してみてください。

これからの見通し

アレルギー体質そのものをすぐになくすことは難しいですが、お薬やスキンケアを組み合わせることで痒みをうまくコントロールできます。ご家庭のペースとワンちゃんの体調に合わせた無理のないケアを見つけ、痒みに悩まされない穏やかな時間を保つことが大切です。

あとでマイページからいつでも見返せます

Tool

犬のアトピー性皮膚炎のケアを akiaia で記録する

食欲・体重・血液値の変化を、1 日 1 件で記録できます。診察室モードで主治医にそのまま見せられます。

※ 本ページは病気の基本を知るための一般的な情報です。診断・治療方針は必ず獣医師にご相談ください。