の基本情報

犬の変形性関節症関節炎

監修:あき(獣医師)公開 2026.06.20

動物病院で言われたら

中高齢のワンちゃんで

  • 関節炎を起こしている
  • 軟骨がすり減っている

と言われた場合、変形性関節症の可能性があります。

アイの、ひとこと

年齢とともに増える、関節のクッションがすり減って痛みや炎症が出る病気です。

どんな病気?

骨と骨をつなぐ関節のクッション(軟骨)がすり減り、周りの組織に炎症が起きてしまう病気です。軟骨は一度すり減ると元の状態には戻りません。少しずつ進行し、関節が変形したり強い痛みが出たりして、これまでのようには動けなくなっていきます。

気づきのサイン(初期症状)

  • 初期は目立った症状が出にくい(犬は痛みを隠すことが多いです)
  • 散歩に行きたがらない、途中で座り込む
  • 段差の上り下りや、ソファへのジャンプをためらう
  • 朝起き上がるときや動き始めに足を引きずる(動いているうちにスムーズになることが多いです)
  • 足を触られるのを嫌がる・怒る

かかりやすい子・特徴

  • 中高齢の犬(年齢とともに関節への負担が蓄積して発症しやすくなります)
  • 肥満気味で関節に重い負担がかかっている子
  • ゴールデン・レトリーバーやラブラドール・レトリーバーなどの大型犬(比較的若い頃から発症することもあります)
  • 過去に関節のケガ(靭帯断裂など)や手術をしたことがある子

診断に必要な検査

触診・歩行検査

関節の動きの硬さや痛がる場所、歩き方の不自然さを確認します。

レントゲン検査

骨の変形やすり減り具合、関節の周りに異常な骨ができていないかを調べます(軟骨自体はレントゲンには写りません)。

整形外科的検査

必要に応じて関節を動かし、靭帯の緩みなど他の問題が隠れていないか調べます。

治療の柱

投薬治療(痛み止め)

飲み薬や月に1回の注射などを使い、まずは痛みを和らげて動ける状態を作ります。

体重管理

肥満は関節にとって大きな負担になるため、適正な体重まで減らすことが非常に重要です。

生活環境の調整

滑りにくい床材に変えたり、段差をなくしたりして、関節に負担をかけない環境を整えます。

リハビリテーション

痛みが落ち着いたら、無理のない運動で筋肉を保ち、関節を支える力をつけます。

費用について

費用は、選択するお薬(飲み薬や注射など)の種類や、サプリメント、リハビリを取り入れるかどうかによって大きく変わります。長く付き合っていく病気だからこそ、まずは治療計画とあわせて費用の目安を相談すると安心です。ご家庭のペースも含めて、無理なく続けられる範囲を主治医と話し合いましょう。ペット保険に加入している場合は対象になることも多いため、あわせて確認してみてください。

これからの見通し

一度すり減った軟骨は元には戻りませんが、痛みを抑えて体重を管理することで、進行を穏やかにできます。ワンちゃんの痛みを和らげ、これまで通りのお散歩や穏やかな生活を長く楽しむために、無理のないケアを続けていくことが大切です。

あとでマイページからいつでも見返せます

Tool

犬の変形性関節症のケアを akiaia で記録する

食欲・体重・血液値の変化を、1 日 1 件で記録できます。診察室モードで主治医にそのまま見せられます。

※ 本ページは病気の基本を知るための一般的な情報です。診断・治療方針は必ず獣医師にご相談ください。