病院やおうちで気づいたら
- 「急にぐったりして動かない」
- 「診察で『血小板が減っている』と言われた」
という場合、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の可能性があります。
アイの、ひとこと
アイの、ひとこと
マダニに噛まれることでウイルスに感染し、急激に体調が悪化する、人にもうつる危険な病気です。
どんな病気?
マダニが持っている「SFTSウイルス」に感染することで、体を守る白血球や、血を止める血小板が極端に減ってしまう病気です。マダニに直接噛まれるほか、感染した猫の血液や分泌物からうつることもあります。非常に進行が早く、数日で命に関わることもある緊急性の高い病気です。なお、人にも感染して命に関わることがあるため、看病の際は大変注意が必要です。
気づきのサイン(初期症状)
- 外に出る習慣があり、マダニがついていたことがある
- 突然ぐったりして動かない、ごはんを全く食べない
- 熱が出て、体が熱く感じる
- 吐く回数が増える、下痢をする
- 進行すると、白目や皮膚が黄色っぽくなる(黄疸のサインです)
かかりやすい子・特徴
- 外に出る習慣がある猫ちゃん(マダニに噛まれるリスクが高いため)
- 野良猫や、保護されたばかりの猫ちゃん
- 西日本(九州・中国・四国地方など)に住んでいる猫ちゃん
- マダニが活発に動く春から秋にかけて多く見られます
予防法について
完全室内飼育を徹底してマダニとの接触を避け、定期的なマダニの予防薬を使うことで、感染のリスクを大きく減らすことができます。
診断に必要な検査
血液検査
ウイルスによって白血球や、血を止める役割の血小板が極端に減っていないか、肝臓などにダメージがないかを調べます。
ウイルス検査(PCR検査など)
血液や便などを外部の検査機関に送り、SFTSウイルスの遺伝子があるかを詳しく調べて確定診断します。
治療の柱
対症療法(点滴)
ウイルスに対する直接的なお薬がないため、点滴で脱水を防いだり栄養を補ったりして、ウイルスと戦うための体力を集中的に支えます。
投薬治療(抗生物質・吐き気止めなど)
免疫が落ちて他の細菌に感染するのを防いだり、激しい吐き気を和らげたりするお薬を使います。
インターフェロン治療
ウイルスの増殖を抑える目的で使われることがありますが、SFTSに対する効果は現時点でまだはっきりと証明されていません。
費用について
費用は、数日間の入院による集中的な点滴治療や、外部機関でのウイルス検査を行うかどうかによって大きく変わります。一刻を争う緊急事態ですが、まずは治療計画とあわせて費用の目安を相談すると安心です。ペット保険に加入している場合は対象になることも多いため、あわせて確認してみてください。
これからの見通し
非常に進行が早く厳しい見通しになることも多い病気ですが、早期に入院して集中的な治療を行い、ウイルスが体から抜け切るまでの間を乗り越えることができれば回復に向かいます。人にもうつる危険があるため、獣医師の指導のもとで感染対策をしながら、慎重に治療とケアを進めることが大切です。
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※ 本ページは病気の基本を知るための一般的な情報です。診断・治療方針は必ず獣医師にご相談ください。