おうちでこの症状を見たら
子猫などの猫ちゃんで
- 「激しく何度も吐いている」
- 「水下痢や血便が出た」
という場合、汎白血球減少症の可能性があります。
アイの、ひとこと
アイの、ひとこと
子猫に多い、激しい嘔吐や下痢を引き起こす非常に感染力の強いウイルスの病気です。
どんな病気?
猫パルボウイルスが体の中に入り込み、腸の粘膜や、体を守る白血球を作る細胞などを破壊してしまう病気です。非常に感染力が強く、激しい嘔吐や下痢によって急激に体の水分が奪われる(重度の脱水)ため、数日で命に関わることもある緊急性の高い病気です。なお、人には感染しません。
気づきのサイン(初期症状)
- ぐったりして元気がない、ごはんを全く食べない
- 激しく何度も吐く、水も飲めない
- ひどい水下痢や、血が混じった生臭い便が出る
- 熱が出ることがあり、進行すると体が冷たくなることがあります(※命に関わる危険なサインです)
かかりやすい子・特徴
- 免疫力の弱い子猫(特に生後数ヶ月から1歳未満)
- 混合ワクチンを打っていない、または打ち終わっていない猫ちゃん
- 多頭飼いや保護施設など、他の猫と一緒に生活していた子
予防法について
適切な時期と回数の「混合ワクチン」を接種することで、ほぼ確実に感染と発症を防ぐことができます。
診断に必要な検査
ウイルス検査(簡易キット)
便の中にパルボウイルスがいるかどうかを、院内の検査キットで素早く調べます。
血液検査
特徴である「白血球の極端な減少」が起きていないかや、脱水による全身へのダメージを確認します。
糞便検査
寄生虫など、下痢や嘔吐を引き起こす他の原因が隠れていないかを調べます。
治療の柱
輸液療法(点滴)
激しい嘔吐と下痢による命に関わる脱水を防ぐため、入院して集中的に水分や電解質を補う最も重要な治療です。
投薬治療(吐き気止め・抗生物質)
激しい吐き気を抑え、ウイルスによって荒れた腸から細菌が入り込むのを防ぐ(二次感染予防)ためにお薬を使います。
インターフェロン治療
ウイルスの増殖を抑え、猫ちゃん自身の免疫の働きを助ける目的で、お薬(インターフェロン)を使うことがあります。
費用について
費用は、数日から1週間程度の入院による集中的な点滴治療や、使用するお薬の量によって大きく変わります。一刻を争う緊急事態ですが、まずは治療計画とあわせて具体的な費用の目安を相談すると安心です。汎白血球減少症はワクチンで予防できる病気のため、未接種での感染は保険会社によって補償の対象外となることがあります。事前に補償範囲を確認しておくと安心です。
これからの見通し
非常に進行が早く厳しい見通しになることもある病気ですが、早期に入院して集中的な点滴や治療を行い、ウイルスが体から抜け切るまでの間を乗り越えることができれば、再び元気に動ける毎日につながります。子猫の激しい嘔吐や下痢は決して様子を見ず、一刻も早く動物病院で治療を始めることが何より大切です。
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※ 本ページは病気の基本を知るための一般的な情報です。診断・治療方針は必ず獣医師にご相談ください。