病院やおうちで気づいたら
若〜中年齢のワンちゃんで
- 「時々吐いたり下痢をして、元気がない」
- 「診察で『副腎の働きが落ちている』と言われた」
という場合、アジソン病(副腎皮質機能低下症)の可能性があります。
アイの、ひとこと
アイの、ひとこと
若い年齢から中高齢のワンちゃんに多い、ストレスに対抗するためのホルモンが足りなくなってしまう病気です。
どんな病気?
腎臓のそばにある「副腎」という小さな臓器から、体を元気にするホルモン(コルチゾールなど)が十分に分泌されなくなる病気です。ストレスにうまく対応できなくなり、元気や食欲が落ちたり、胃腸の調子を崩したりする症状が繰り返されます。進行すると「アジソンクリーゼ」というショック状態に陥って命に関わることもあるため、早期発見と治療が必要になります。
気づきのサイン(初期症状)
- 普段より元気がなく、食欲が落ちている
- 時々吐いたり、下痢や軟便をしたりする
- ぶるぶると小刻みに震えている
- トリミングやペットホテルなどの後に体調を崩しやすい
- (進行すると)突然ぐったりして立てなくなる、意識がもうろうとする
かかりやすい子・特徴
- 若い年齢から中高齢の犬(特に4〜6歳頃に多く見られます)
- トイ・プードルやポメラニアンなどで多く見られる傾向があります
- 初期は「ただの胃腸炎かな?」と見過ごされやすく、発見が遅れやすい病気です胃腸炎
診断に必要な検査
血液検査
脱水や、アジソン病に特徴的なミネラルの異常(ナトリウムとカリウムのバランスの崩れ)がないかを調べます。
ACTH刺激試験
ホルモンを刺激するお薬を注射し、副腎が正常にホルモンを作れているかを調べる最も重要な検査です。
超音波(エコー)検査
副腎が小さくなっていないか、他の病気が隠れていないかを立体的に確認します。
治療の柱
投薬治療(ホルモン補充)
不足しているホルモンを飲み薬や定期的な注射などで補い、全身の働きを正常に近づけます。
輸液療法(点滴)
ショック状態(アジソンクリーゼ)を起こしている緊急時には、集中的な点滴を行って命を救う処置をします。
生活環境の調整(ストレスケア)
お薬の治療に加えて、生活の中で過度なストレスがかからないよう環境を整えることも大切です。
費用について
費用は、生涯にわたって必要になるお薬(飲み薬や注射など)の量や、数値を安定させるための定期的な血液検査の頻度によって大きく変わります。長く付き合っていく病気だからこそ、まずは治療計画とあわせて費用の目安を相談すると安心です。ペット保険に加入している場合は対象になることも多いため、あわせて確認してみてください。
これからの見通し
生涯にわたるホルモンの補充が必要になりますが、お薬でうまく数値をコントロールできれば、これまで通り穏やかな日々を過ごせるようになります。ワンちゃんの体調やストレスに合わせた無理のないケアを続けることが大切です。
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※ 本ページは病気の基本を知るための一般的な情報です。診断・治療方針は必ず獣医師にご相談ください。