病院やおうちで気づいたら
- 「上から見てくびれがない、お腹が垂れている」
- 「健診で『減量しましょう』と言われた」
という場合、肥満の可能性があります。
アイの、ひとこと
アイの、ひとこと
すべての年齢の猫ちゃんで起こりうる、体脂肪が過剰に蓄積して様々な病気のリスクを高める状態です。
どんな病気?
摂取するカロリーが消費するカロリーを上回り、余分な脂肪が体につきすぎてしまった状態です。単なる「ぽっちゃり」や体重オーバーではなく、関節への重い負担や、糖尿病、下部尿路疾患(おしっこのトラブル)など、寿命を縮めるさまざまな病気の引き金となるため、しっかりとしたケアが必要な「病気」として捉えて向き合う必要があります。
気づきのサイン(初期症状)
- 肋骨に触れようとしても、脂肪が厚くて骨の感触がわからない
- 上から見たときに腰のくびれがなく、横に丸く膨らんでいる
- お腹の脂肪がたるんで、歩くときに重そうに揺れている
- キャットタワーなど高いところに登らなくなった
- 毛づくろい(グルーミング)が届かない場所があり、毛玉ができやすい
かかりやすい子・特徴
- 中高齢の猫(年齢とともに代謝が落ち、運動量も減るため太りやすくなります)
- 避妊・去勢手術をした後の猫ちゃん(ホルモンの変化により食欲が増し、太りやすい傾向があります)
- 完全室内飼いで、キャットタワーなどがなく運動する機会が少ない子
診断に必要な検査
身体検査(BCS評価)
獣医師が直接体を触り、脂肪のつき具合から「ボディコンディションスコア(BCS)」を判定して適正体重を計算します。
血液検査
減量を始める前に、糖尿病など肥満に関連する別の病気が隠れていないか、全身の健康状態を確認します。
治療の柱
食事療法
摂取カロリーを正確に計算し、満腹感を保ちながら安全に体重を落とせる専用の減量フードに切り替えます(※猫の急激な絶食は命に関わる脂肪肝のリスクがあるため、自己判断での極端な減量は避けます)。
適正カロリーを計算する運動と環境調整
キャットタワーを置いたり、おもちゃで遊ぶ時間を増やしたりして、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけます。
生活習慣の見直し
家族全員でルールを共有し、1日に与えるおやつの量を決めるか、低カロリーなものに変更します。
費用について
費用は、毎日の専用の減量フード(療法食)の費用や、健康状態を確認するための定期的な健診によって変わります。減量は数ヶ月から年単位の長期戦になるため、まずは目標体重とあわせて費用の目安を相談すると安心です。ご家庭のペースも含め、無理なく続けられる減量プランを主治医と話し合いましょう。
これからの見通し
猫ちゃんの急激なダイエットは肝臓に致命的なダメージ(肝リピドーシス)を与える恐れがあるため、獣医師の指導のもと、数ヶ月かけてゆっくりと適正体重まで落としていくことが基本になります。ご家庭で協力して減量を進めることで、関節や内臓への負担が軽くなり、これから先も元気に動ける毎日につながります。
関連する便利ツール(無料・登録不要)
※ 本ページは病気の基本を知るための一般的な情報です。診断・治療方針は必ず獣医師にご相談ください。