おうちでこの症状を見たら
- 「口を開けて苦しそうに呼吸する」
- 「ぐったりして立てない、倒れた」
という場合、熱中症の可能性があります。
アイの、ひとこと
アイの、ひとこと
暑さで体温が急激に上がり、全身の臓器に致命的なダメージを与える緊急性の高い病気です。
どんな病気?
猫は本来暑さには比較的強い動物ですが、温度管理ができない締め切った室内などで体温を下げる機能が追いつかず、体温が40度以上に急上昇してしまう状態です。体温が高い状態が続くと、脳や心臓、腎臓など全身の臓器が深刻なダメージを受け、数時間で命に関わることもあるため、一刻も早い体温の低下と獣医師による治療が必要になります。
気づきのサイン(初期症状)
- 口を開けてハアハアと呼吸する(※猫のパンティングは非常に危険なサインです)
- 大量のよだれを垂らす
- 歯茎や舌が真っ赤、または青紫色になっている
- フラフラと歩く、立てなくなる、けいれんを起こす
- 嘔吐や下痢をする(血が混じることもあります)
かかりやすい子・特徴
予防法について
夏場は留守番中もエアコンの温度を適切に保ち、停電時などに備えて複数の部屋を行き来できるようにしておくことや、常に新鮮なお水が飲める環境を整えることで、発症のリスクを大きく減らすことができます。
診断に必要な検査
身体検査・体温測定
現在の体温や、脱水状態、意識レベルを素早く確認します。
血液検査
全身の臓器(腎臓や肝臓など)にダメージが及んでいないか、血液が固まりやすくなる危険な状態(DIC)が起きていないかを調べます。
尿検査
熱中症による腎臓への深刻なダメージがないかを確認します。
治療の柱
冷却処置
水や保冷剤、扇風機などを使い、動物病院の処置室で安全かつ急速に体温を下げます。
輸液療法(点滴)
急激な脱水を改善し、全身の血の巡りを良くして臓器へのダメージを防ぐための重要な治療です。
対症療法(酸素吸入・投薬)
呼吸が苦しい場合は酸素を嗅がせ、けいれんやショック状態を抑えるためのお薬を使います。
費用について
費用は、点滴や冷却などの初期治療で済むか、臓器へのダメージが大きく入院や集中的なケアが必要になるかで大きく変わります。一刻を争う緊急事態ですが、状態が落ち着いた段階で治療計画とあわせて費用の目安を相談すると安心です。ペット保険に加入している場合は対象になることも多いため、あわせて確認してみてください。
これからの見通し
軽度でいち早く体温を下げることができれば、数日で元気な状態に戻ることができます。しかし、重症化して全身の臓器にダメージが及んでいる場合は、後遺症が残ったり、非常に厳しい見通しになることもあります。「猫が口を開けて呼吸している」時点で待ったなしの緊急事態のため、決して様子を見ず、一刻も早く体を冷やしながら動物病院へ向かうことが何より大切です。
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※ 本ページは病気の基本を知るための一般的な情報です。診断・治療方針は必ず獣医師にご相談ください。